東大は3・4位決定戦で法大に敗れ、フレッシュトーナメントを4位で終えた。試合はフレッシュトーナメント規定のため、8回で打ち切りとなった。

元ロッテ渡辺俊介氏（46＝現日本製鉄かずさマジック監督）の長男、東大・渡辺向輝投手（1年＝海城）が先発したが、緊急降板となった。

父と同じアンダースローのフォーム。立ち上がりは制球に苦しみ、四球がからんで1失点した。0－1で迎えた2回1死、ライナーが顔面を直撃。すぐにボールを拾ってアウトにしたが、そのままベンチへ下がり降板となった。リードした府川涼太郎捕手（2年＝西大和学園）は「少し緊張したと思うけど、立ち直ったところでアンラッキーだった。よく投げてくれたと思う」と話した。

6回に1点を返し、なおも2死二塁で、府川は左前打を放ちチャンスを広げた。追加点には結びつかなかったが、2打数2安打1四球と結果を残した。

今大会は、初戦で慶大にコールド勝ちをおさめ「自分たちの代になっても、リーグ戦で勝てるんじゃないかという希望を持つことができる」。今年の主将を務めた松岡泰希主将（4年＝東京都市大付）からは、捕手としての姿勢を学んだ。「インサイドワークや分析の仕方など2年間、学べてよかった。他の部員と切磋琢磨（せっさたくま）して、泰希さんが抜けた穴を感じさせないようにしたい」と話した。