楽天藤平尚真投手(24)が11日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1000万円でサインした。

今季は中継ぎとして開幕1軍を勝ち取ったが、ファーム調整をへて先発復帰。今季8試合に登板し、1勝0敗、防御率3・97の成績。1軍では1434日ぶりの勝利を挙げた。今年新たに取り組み始めたチェンジアップが要所で決まるなど、本格化へ向けて手応えをつかんだシーズン。来季は開幕先発ローテーション入りを狙う。「数字の何勝とか防御率が何点とかいうよりもそこをつかめるかつかめないかで1年のシーズンが全然変わってくると思う」と表情を引き締めた。

今秋のドラフトでは、支配下指名の6選手中、5人が大学・社会人の投手。即戦力として期待がかかる投手たちが立て続けに指名された。藤平は横浜から16年ドラフト1位で楽天に入団。同年代のライバルが一気に増えた。「(自分と)同じタイプの投手がたくさん入ってくる。そういう中で悔しいというか情けないなという気持ちもあります。僕たち今いる投手が台頭していれば、こういうのももしかしたらなかったんじゃないかなと感じることはありますけど、そこはやっぱりやることは変わらない。来年のチャンスに向けて準備することが一番の来季への道だと思う。いい刺激をし合って、チームがどんどん底上げできていけたら、チーム的にも自分的にもいいなと思います」。競争を勝ち抜くため、成長と変化を続けていく。(金額は推定)

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