ロッテのファン感謝デーが20日、ZOZOマリンで行われた。

今季、チームのTEAMMATES事業で入団した宇都宮幹汰君(10)が、詰めかけた大勢のロッテファンの前で終了式を行った。

“かんた君”とチーム内で愛された宇都宮君は、急性リンパ性白血病で長期療養中。同事業は定期的なチーム活動の参加を通し、社会参加の促進と自立支援を目的としている。

背番号10の宇都宮君は、ホームベース付近でマイクに向かって挨拶した。

「こんにちは、かんたです。僕はマリーンズに入団できて、本当に良かったです。入団会見の時から夢のような活動がたくさんありました。まず、花火のカウントダウン。グラウンドの真ん中で話すというだけで緊張が止まりませんでした。でもロッテの人たちや、ロッテファンの人たちが応援をたくさんしてくれて、本当にうれしかったです。カウントダウンがジャスト1秒でずれていたのが恥ずかしかったけど、いい経験になりました。グラウンドから帰ってきたらたくさんの人が拍手で出迎えてくれて、とてもうれしかったです。そして始球式。リリーフカーに乗る前も、乗っている時も、緊張で手汗がたくさん出てきました。けど、始球式をできる機会なんてたぶん一生ないと思ったので、せっかくだから楽しもうと思いました。たくさん拍手をもらったり、選手たちが声を掛けてくれて、本当にうれしかったです。しかもその日はチームも勝って、念願のハイタッチにも入れてもらいました。最高でした。他にも武藤コーチに初めて野球を教えてもらったり、選手たちと一緒に練習できたり、全部楽しかったです。入院中は苦しいことやつらいことがたくさんありました。でも退院して、こんなに楽しいことができて、本当に幸せでした」

首脳陣や選手、スタッフらに「本当にありがとうございました」と御礼を口にし、最後に思いを話した。

「僕はこの先もずっと、ロッテのファンです。そしてテレビの前や球場で応援することで、これからも戦力になりたいです。そしていつかまた、ロッテに戻ってきたいです。本当にありがとうございました」

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