西武からオリックスにFA権を行使して移籍する森友哉捕手(27)が、古巣との開幕戦に戸惑いを見せた。

21日、リモートによる取材に応じた。来年3月31日の開幕戦がベルーナドームでの西武-オリックスだと聞き「マジ?」。一呼吸置いてから「複雑な気持ちはあるんですけど、元気な姿というか一生懸命やっている姿を見てもらえたら」と、言葉をつないだ。

9年間所属した西武では酸いも甘いも味わった。正捕手となった19年に首位打者とリーグMVPを獲得。一方で、今年4月にはヘルメットを投げ付け、右手人さし指を骨折した。「不祥事で骨折して迷惑かけたにも関わらず、残ってほしいといってもらった。感謝しかない」。移籍決断には「新しい環境」を強調。さらに中嶋監督が捕手出身ということも後押しした。「まだまだ未熟な部分がたくさんある。その中で中嶋さんにいろいろ教えてもらいたい。自分にとってプラスになる」と新天地を求めた。

捕手目線で西武打線との対峙(たいじ)を想定した際、山川を「一番脅威になるバッター」と警戒する。「でも、相手チームになった時の山川さんは、どう違うんだろうという楽しみはすごくあります」と勝負師としての一面も見せた。【栗田成芳】

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