オリックス山本由伸投手(24)が2年連続のパ・リーグMVPに輝いた。薄いピンクのネクタイで晴れの舞台へ。「本当にうれしい。サポートしてくださった方々に感謝して、もっともっと野球に向き合っていけたらと思います」と貫禄たっぷりにスピーチした。

6月18日の西武戦(ベルーナドーム)で無安打無得点試合を達成。9月のソフトバンク戦の完封でリーグ連覇を引き寄せた。15勝、205奪三振、防御率1・68、勝率7割5分とタイトル独占。パ初の2年連続沢村賞にも選ばれた。

パ・リーグの連続受賞は94~96年のオリックス・イチロー以来。パの投手では76~78年の阪急山田久志までさかのぼる。3年連続なら球団が誇る投打のレジェンド2人に並ぶ快挙だ。

その大目標へ、来季は大きな変化がある。西武森がFAで加入。「対戦していても注意する選手の1人。チームメートになれてすごく心強い」と初めて言及した。主に若月と組んできた2年間だったが、経験豊富な森との組み合わせにより化学反応も期待される。「3連覇がかかる来年はもっといいシーズンに」と貪欲に見据えた右腕。新たなコラボで大記録に挑戦する。【柏原誠】

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