守備の名手に贈られる「第51回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が29日、都内のホテルで行われた。セ・リーグ歴代最多タイの10年連続10度目の受賞となった広島菊池涼介内野手(32)や、2年連続受賞でオリックスの日本一を支えた山本由伸投手(24)らが出席。楽天辰己涼介外野手(25)はド派手な金色のジャケット姿で会場の度肝を抜いた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で20、21年は一部選手のみの参加だったため、外国人を除く全選手が一堂に会したのは3年ぶりとなった。

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ゴールデン辰己劇場が開演した。昨年の初受賞時に予告していた金色ジャケット姿に楽天辰己は、「みんなが『やばいやつが来たな』って感じでしたね」とニヤリ。個人でスタイリストをつけてのレンタル衣装と明かしたが、演出金額は「けっこうしますよ。半端じゃない額なんで言えないです。年俸の3倍ですね」とボケて笑いをとった。

壇上では「来年は上下ともにゴールデンで出たい」としたが、「来年、全身を金にしてしまうと4年連続でとった時に、歯まで金になってしまうので、どうしようかと思っています。歯止めが利かなくなってしまうので」とシャレも利いていた。「投票してもらって選ばれるのは、認められたという価値の高い賞だと思うので、毎年、目標に掲げてやりたい。その中で僕の衣装がどうなっていくのかも楽しみにしていただきたい」。福本豊(阪急)の12年連続受賞を超す金字塔にも意欲を見せた。

守備スタイルにもこだわる。「スライディングをせんように、スタンディングですべて捕りたい。派手なプレーもしたくない。そこに、うまさとか判断の良さを見いだせたらプロフェッショナルで格好良いかなと」。“金言”まで飛び出し、衣装もトークも滑ることなく野球ファンの心をキャッチした!?【鎌田直秀】

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