巨人ドラフト3位の国学院大・田中千晴投手(22)と同5位の西濃運輸・船迫大雅(ふなばさま・ひろまさ)投手(26)が29日、都内ホテルで入団会見を行った。田中は明治神宮大会の決勝まで勝ち進んでいたためこの日、契約金6000万円、年俸1000万円、背番号48で契約を交わした(金額は推定)。

将来の目標を聞かれ田中は「大谷選手が今の日本球界を変えている。自分も背中を追って追い越したい」と話し、既にメジャーを見据えた。目指すべき選手像を国学院大の先輩で巨人、日本ハムと渡り歩いた矢野謙次氏と、今年ヤクルトで引退した嶋基宏氏を挙げた。特に背番号48は矢野氏が巨人時代に付けていたもの。「大学の先輩の意志を受け継いで東京ドームのマウンドで威風堂々で投げられたら」と語った。

背番号58のユニホームに袖を通した船迫は「新人王」を目標に掲げた。ただ「言い切ろうか正直迷った」。それでも意を決し「自分が言ったからには自覚と責任も出てくる」と思い切った。その新人王は今年、大勢が獲得。「表彰された写真をツイッターなどSNSで見ました。来年は俺が取ってやるという気持ちになりました」と力強かった。