<日本ハム3-0オリックス>◇2017年10月4日◇札幌ドーム

大谷が5年目で初めて「4番投手」で出場し、被安打2、10奪三振でこの年の初完封勝利を挙げた。

同年オフにポスティングシステムを利用してメジャー挑戦することになるため、最初で最後の「エースで4番」だった。

4回には打でも中前打を放ち、先制の起点となった。投げては最速162キロの速球とスライダーのコンビネーションで相手打線を手玉に取った。日本ラスト登板を最高の形で締めくくり「ちょっと疲れましたけど、最後までいけてよかった」と振り返った。

最終回には地響きのような歓声に後押しされ「もっと多くこういう投球ができればよかった」と、感謝と謝罪の言葉を口にした。入団当初は逆風にさらされた二刀流を、1度も諦めることなく、最後までやり切った。「てっぺんは見えてないですし自分の限界はわからない。次のステップに向かって、1つ1つつぶしていければいいと思います」。この年のオフ、エンゼルスへ移籍。世界を席巻するメジャーでの大活躍につながっていく。