日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が2日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸1700万円から「アップです」とほぼ倍増となる1600万円アップの3300万円でサインした。球団からは「まだまだ僕の持っている力はこんなものではないと思うし、来年の期待を込めて、と言われました」と、来春開業の新球場「エスコンフィールド北海道」での大活躍を求める“期待料”込みの昇給となったようだ。

5年目の今季はキャリアハイの129試合に出場。初めてシーズン規定打席をクリアして打率2割1分9厘。チームトップとなる18本塁打と55打点はシーズン自己最多となった。今オフは昨年に続いてソフトバンク柳田らと合同自主トレに臨む。「柳田さんは、すさまじいエネルギーがある。僕にそのエキスを注ぎ込んでくれるので、たくさんギータさんのエネルギーを吸収したいなと思います」と、話した。

<日本ハム清宮の契約更改>

◆1時間 ルーキーイヤーの18年は開幕前に限局性腹膜炎で離脱して出遅れたが、53試合に出場して憧れのソフトバンク王球団会長の1年目と並ぶ7本塁打を放った。自身初の契約更改は球団との話し合いに1時間を費やした。1500万円から300万円増に「来季はもっとスケールの大きなことができたら」と野望を口にした。

◆獲る 19年は開幕前に右手有鉤(ゆうこう)骨の骨片摘出術、シーズン終了後には右肘関節形成術と、2年連続でケガに泣かされた。シーズンでは81試合出場で1年目と並ぶ7本塁打をマーク。200万円増の2000万円に「シーズンが終わったら、堂々と胸を張れるような成績を残せたら」。登場曲「スター・ウォーズのテーマ」にちなみ、ライトセーバーの先端に来季目標「獲る」を貼りつけ写真撮影に応じた。

◆神妙 20年は200万円増の2200万円でサイン。キャリアハイの96試合出場も打率1割9分、3年連続で7本塁打にとどまった。いつもの天真らんまんさは影を潜め、「アップするとか思っていなかったので、本当にありがたいです」と話し、球団側から言われた「清宮はこんな成績じゃない」を神妙に受け止めた。

◆今は“太川” 初の1軍出場なしに終わった21年は、500万円ダウンの1700万円で更改した。昨年11月の秋季キャンプで就任直後の新庄監督から受けた減量指令に「ちょうど(体を)絞っていこうと思っていたので、後押ししていただいた」と肉体改造に取り組んでいることを明かし、理想の体に後輩の細川を挙げた上で「球団マネジャーからは『今は“太川”だから』と言われている。まずは“中川”くらいで(笑い)」と話した。(金額は推定)

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