前川アニキに学ぶ。阪神ドラフト5位戸井零士内野手(17=天理)が11日、1学年上にあたる前川との連日の夜間特訓を明かした。

鳴尾浜で新人合同自主トレに参加。初日の9日に前川から誘われ、10日は「自分から一緒にお願いします」と誘った。前夜は1時間弱の打撃練習後、ウエートルームで体の使い方などを練習。先輩の打球に「速くてすごかったです」と目を丸くした。

前川からは「体の構える時の向き」を教わり、この日の練習から始まったティー打撃でも「体の動きを意識しながらやることでボールが見えやすくなったり、そういうのは実感しています」と手応え十分。「やらないと人と差がつかない。そこで差をつけたい。毎日するつもり」と夜間練習に励む。

言葉は行動にも表れる。入寮2日目の7日、新人が生活用品などの買い出しに出かけた際、すでに買い物を終えていた戸井は約1時間、室内で打撃練習。1分1秒を無駄にしない。

同じ奈良の強豪校出身で今後も「前川さんが付き合っていただけるなら、ぜひお願いしたい」と熱望。良き兄貴分の背中を追う。【波部俊之介】

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