DeNAの「ドラ1バッテリー」が、今季初実戦となる紅白戦で初コンビを組み、近未来への期待を抱かせた。

ドラフト1位の松尾汐恩捕手(18=大阪桐蔭)は白組の「8番捕手」で実戦デビュー。白組の先発は21年ドラフト1位の小園健太投手(19)が務め、10代バッテリーで1回を無失点に抑えた。松尾は制球が乱れた小園にカーブを要求。投球フォームの修正に結びつけ、抜群の野球センスと野球勘を証明した。

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松尾が出したサインに、マウンドの小園は一瞬、目を見開いた。1回1死一塁。京田をストレートの四球で歩かせた直後、神里への初球に選択したのは108キロのカーブだった。ブレーキを利かせ、ストライクを奪ったが、明確な理由を持ち、サインを出した。

松尾 フォーム的に少し体が突っ込んでいるところがあったので、しっかり立て直すというか、いい形にしていこうと思ったのでその1球を選択した。

確かな根拠もカーブの選択を決断させた。試合前の投球練習でカーブを2球受け「一番いい形で放れてるなと。フォームを見た感じで一番それが体が絡んでくるかなと思ったので」とフォームのバランスが良く、修正するには最適のボールだと頭に入れ、抜群のタイミングで出した。

ボールを投げた小園本人も効果を実感した。直球が抜ける形で四球を与えた中で「自分の中でも得意球ではないボール」のカーブを選択したことに驚きながら、投球後に松尾から意図を説明され「なるほどな」と納得。2球目のツーシームもしっかり投げ込み、3球目の142キロの直球で神里を一ゴロ併殺に抑えた。

ドラ1の10代バッテリーの注目度は高く、今キャンプ最多の3000人が詰め掛けた。守備では小園、上茶谷を冷静にリードし、計3回を無失点。バットでは2打数無安打だったが、1打席目に痛烈な中飛を放ち、スタンドを沸かせた。

三浦監督は「緊張で動きが硬かったというふうにも見えなかったですし、楽しみな選手だなと思って見てました、また一段と」と堂々とした実戦デビューを評価。今日12日のヤクルトとの練習試合にも同行予定で、臨時コーチを務めるレジェンド古田敦也氏の前で対外試合デビューする可能性が高まった。【久保賢吾】

 

◆10代の先発バッテリー 最近では19年7月9日に19歳8カ月の清水と18歳7カ月の石橋(中日)が広島戦で組んでいる。DeNAでは大洋時代の89年に高卒ルーキーの石井(現DeNAチーフ打撃コーチ)と谷繁が10月10日ヤクルト戦、同16日阪神戦でバッテリーを組み、石井はヤクルト戦でプロ初勝利を挙げた。ともに10代ではないが、昨年4月10日には20歳5カ月の佐々木朗と18歳5カ月の松川(ロッテ)のコンビで最年少完全試合を達成した。

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