午前中のA組ブルペンに、B組の若手野手たちが続々と入ってきた。「お願いします!」。活気ある声を上げ、主力の投球練習の打席に立つ。牧原巧、九鬼、中村宜、緒方、仲田…。育成選手を含めた選手らが、一級品の球を必死で追っていた。

B組の練習メニューに組み込まれていたという。又吉の球筋を“見学”した牧原巧は「やっぱりコントロールがすごかったです。『ここ』だと宣言したコースに来る。貴重でした」と目を輝かせていた。キャンプ地の生目の杜(もり)運動公園の施設は、A組が使用するメイン球場のアイビースタジアムと、B組の第2球場が隣接している。1、2軍合同キャンプの利点を最大限に生かしている。

又吉はラスト1球の前に「デッドボールいきます」と宣言した。牧原巧は「冗談でしたけど、本当に内角ギリギリにきましたよ」と苦笑い。1軍の洗礼? も経験できた。【只松憲】

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