ロッテ佐々木朗希投手(21)の今季初登板初先発が、6日の日本ハム戦(午後2時開始、ZOZOマリン)に決定した。吉井理人監督(57)が3日、「順調なので木曜日に投げる予定をしています」と明かした。

球数に関しては今季初戦を考慮して70球前後が目安となりそうだ。「勝ってくれたら良いんですが、勝敗や結果というのは相手があるゲームなので、こっちが期待してもどうなるものでもないのでね。朗希のピッチングを健康で機嫌良く投げてくれたらいいです」。今季は1年間先発ローテーションを守ることも期待している。

WBCで侍ジャパンの一員として世界一に貢献した佐々木朗の成長も間近で見てきた。大会直前に165キロをマークした直球はもちろんだが、課題も多かったスライダーについても評価。「わしが教えたスライダーはプーだったけれど、ダルや大谷に教えてもらったのは良い感じになっていますね。悔しいけれど…。まだ確率は悪いんですけれど、良いボールで武器になると思うので使ってほしいなと思います」。フォークに続く強力な武器となり得る変化球に、指揮官も手応えを得ている様子だ。

WBCで2試合に登板した佐々木朗は3月23日に米国から帰国後、球団施設内などで休養も取りながら調整。同28日に行われたZOZOマリンでの全体練習から1軍に合流し、ブルペンにも入った。同29日からの福岡遠征にも同行し、同30日にはライブBP(シート打撃)に登板。打者9人に47球を投げ、安打性は3本。吉井監督は投げた後の反応を見てから4月6日の登板を正式決定する意向を示していたが、「投げた翌日は『前腕が張っている』と言っていたのですが、すぐに(張りが)とれたので大丈夫です」と決断した。

ロッテはソフトバンクに開幕3連敗スタート。吉井監督の初白星に挑む4日からの本拠地開幕3連戦は、西野、メルセデス、佐々木朗が先発する。【鎌田直秀】