ロッテは17日、18日からの日本ハム3連戦に備え、新球場エスコンフィールドを視察した。全体練習は行わなかったが、選手の多くは球場の感覚を確認するため、軽めの練習を行った。

野手陣は内外野に別れてノックを行い、天然芝や土の感覚、外野フェンスのクッションボールなどを確認した。左翼と一塁の守備についた山口航輝外野手(22)は「左中間やポール際のフェンスが独特な形状。他の球場にはないクッションボールになるのかなと思う。そこは気をつけたい。外野のカバーもいつもよりしっかりいかないといけない」と気を引き締め直した。内野の守備後には「仙台みたいかな」と楽天モバイルパーク宮城に近い感覚と表現した。同球場は左翼97メートル、右翼99メートルと左右対称ではなく、左翼のほうがホームランが出やすいと言われている。「マリンは(風が左翼に逆風なので)不利なので、ちょうどいい」と主砲としての今季1号に向けて、笑みも見せた。

レフトスタンド上段には温浴施設もあり、利用者がロッテの選手たちを見守る姿もあった。山口も「お風呂楽しそう。レフトからシャワーの音も聞こえました。この球場はやるのも楽しみだけど、観戦もしたい」と気持ちを高めていた。

18日に先発予定の小島和哉投手(26)は、キャッチボールなどで汗を流したあと、マウンドから約15球を投げ込んだ。「ちょっと遠いかなあと感じたんですけれど、投げてみたら気にならなかったので、すごい楽しみです」。日本ハム打線に対しては「積極的に打ってくるイメージはあるので、1球目に打たれた…という考え方じゃなくて、1球目に打ってくれてアウトになってくれたら僕にとってプラスという考え方で、打たせて取る投球が出来たらいい」と、前回登板で制球を乱した反省をもとにストライク先行で今季初勝利を狙う。

C・C・メルセデス投手(29)と森遼大朗投手(21)は、レフト後方にあるブルペンにも入った。49球を投げたメルセデスは「ブルペンもファンと近くていい」と球場の印象を語った。吉井理人監督(57)は2投手に関し、「順番は決まっています」。今季初登板となる森が19日、メルセデスは20日の先発となりそうだ。【鎌田直秀】

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