ロッテが散発4安打で今季6度目の完封負けを喫した。5点を追う7回には先頭の藤原恭大外野手(23)が右前安打を放ったが、今季2度目の4番に座った中村奨吾内野手(30)が遊ゴロ併殺打。8回には無死から安田尚憲内野手(24)が右前安打で出塁も、後続が3者連続三振。今季初めて二塁すら踏めない完敗だった。

日本ハム先発加藤貴には、昨年9月19日にも6安打完封で抑えられている。吉井理人監督(57)は「手も足も出ていなく、二塁も踏んでいない」とし、「去年も同じような形で完封されているので、次はしっかりと研究します。対策が甘かったこちらのミス」と責任も痛感していた。

今季3度目先発の森遼大朗投手(24)も3回に江越に左中間3ランを浴びるなど4回5失点で降板。指揮官は「調子は悪くなかったと思いますけれど、どんどん強い気持ちで攻めていければ良かったし、ボールとストライクがはっきりしちゃってもったいない。もう1回チャンスをあげたい」と巻き返しに期待した。

森も「耐えることが多かったのですが、踏ん張りきれなかった」と肩を落とし、「粘られた場面で我慢強く投げるところと、とにかく球数が多いなと思うので、そこをなんとかしたい」と課題を明確にしていた。

劣勢の展開で、5回以降は広畑敦也投手(25)、坂本光士郎投手(28)、岩下大輝投手(26)が無失点でつないだことは収穫だ。【鎌田直秀】

▽ロッテ森(3回に5連打を浴びて5失点)「粘られる場面が多くなってしまった。我慢強く投げるところと、球数が多いことをなんとかしたい」

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