ロッテ佐々木朗希投手(21)が今季最長8回を投げ、5安打無失点。リーグトップにあと1と迫る6勝目を挙げた。初回無死二、三塁のピンチを3者連続空振り三振で切り抜けるなど、今季7度目の2ケタとなる11奪三振。両リーグ最速で突破した100奪三振を107まで伸ばした。160キロ超の直球と高速フォークに加え、通常より5キロ近く遅い130キロ台のスライダーでカウントをとる“ニュー朗希”も披露。規定投球回数に到達し、奪三振数、勝率と防御率でリーグトップに浮上した。

     ◇     ◇     ◇

佐々木朗はチームの盛り上げ役として「演出家」にもなっている。益田のプロ通算200セーブ達成時には、自身が試合で使う黄色いグラブをお祝いにプレゼントした。「益田さん 200S おめでとうございます」の言葉に「17」のサインも添えて。益田を「うれしい」と大喜びさせた。

急きょ巨人へのトレードが決まった小沼とは大の仲良しだった。照れ隠しに、あふれそうな涙を拭ったふり? に演出した。お世話になった先輩が、新天地で前を向くことが出来るようにとのエールだった。

新外国人の支えにもなっている。ペルドモには試合中に水をかけてイタズラ。10歳近く年下にもかかわらず「先輩」と呼ばれてイジりあうなど、異国でも素を出しやすい環境を作っている。時には一緒に右翼席のファンにあわせてベンチで応援したりもする。自身が少し羽目を外すことで、チームの雰囲気を和ませる怪物でもある。【鎌田直秀】

【関連記事】ロッテニュース一覧はこちら―>