プロ初の中5日で先発したロッテ種市篤暉投手(24)が、7回4安打無失点で自己最多の9勝目マーク。チームの連敗を4で止めた。力強い直球を軸に4者連続を含む7奪三振。今季123奪三振で単独2位に浮上し、1位の同僚・佐々木朗まであと「7」に接近。首位オリックスとの3連戦で一矢報いる力投に、「何とか(連敗を)止めることが出来て良かった。中5日だったので、7回投げ切れて良かったです」と振り返った。

不安はなかった。佐々木朗が離脱し、台所事情も苦しい8月。吉井監督から「中5日」を打診された際も、「シーズン序盤より体も慣れて、肘肩の不安も全くないので。行かせてくださいと」と本拠地のマウンドへ上がった。得意の直球に加えてツーシームやスライダーを効果的に織り交ぜ、95球の0封に「いずれ中5日で回ってみたいと思っていた。中5日でいける自信にもなれたのでよかったです」とうなずいた。

7月20日の球宴第2戦の試合前には、中5日、中4日を日常とするDeNAバウアーとも話した。アドバイスの詳細こそ明かさなかったが、「やっぱり基本的な部分だと思います。睡眠、食事とかそっち系です」と、投球以外のコンディション面の重要さを学んだ。疲れの出てくるこの時期でも「まったく問題なくきています。体はばっちりです」。これからもチームのためにフル回転を続けていく。【鈴木正章】

▽ロッテ吉井監督(種市の好投に)「種市はメジャーに憧れてるので中5、中4で投げたい子ですね。朗希と並んで、種市と小島にはチームを引っ張って行って欲しいと思ってるので、本当に良かったです」

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