体調不良で離脱しているロッテ佐々木朗希投手(21)の実戦復帰の見通しが立たない状況だ。

左脇腹肉離れから復帰後、球数を少しずつ増やしながら3度目の先発が予定されていた24日に発熱。登板を回避し、「特例2023」で登録を抹消された。吉井理人監督(58)は29日、現状に関して「朗希は熱は下がったけれど、まだいろいろな症状が残っている感じです」と説明した。30日の西武戦(ZOZOマリン)試合前練習からチームに合流する予定だが、1軍登録は「100(%)無理だと思います」と言及。レギュラーシーズン最終戦が予定されている10月9日の楽天戦(楽天モバイルパーク)までの復帰の可能性を問われても、「まだ、何とも言えない」と慎重に判断していく意向だ。

チームは22日から体調不良者が続出している。微熱だった小島和哉投手(27)に加え、28日には荻野貴司外野手(37)と岡大海外野手(32)が復帰しているが、同日には新たに田村龍弘捕手(29)が10人目の「特例」抹消。非常事態は続いている。

投手陣も佐々木朗だけでなく、沢村拓一投手(35)、国吉佑樹投手(31)が離脱中だ。3人とも熱は下がっているが、完調には戻っていない。指揮官は「けっこう熱が上がっちゃったので、ピッチャーの場合は野手みたいに熱が下がったのですぐに(復帰)とはいかないと思うので、そこは様子を見て。38度以上出ちゃうと、いろいろなところがやられていると思うので、熱が下がってしっかり投げてみてからでないと分からない」と、段階を踏んでからのマウンドとなりそうだ。【鎌田直秀】

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