エースが大一番に帰ってくる。ロッテ佐々木朗希投手(21)が、14日のソフトバンクとのCSファーストステージ初戦(ZOZOマリン)に先発する可能性が急浮上した。12日、吉井監督、黒木投手コーチらが見守る中でブルペン入り。松川捕手を相手に21球、全球種を投げ込んだ。シーズン中も先発2日前のブルペン入りが通例だった「令和の怪物」。本拠地ファンの前で9月17日西武戦以来、1カ月ぶりの実戦マウンドへ上がる準備が整った。

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◆佐々木朗のポストシーズン 過去1試合あり、21年CSファーストステージ(ZOZOマリン)で楽天との第1戦に先発。20歳0カ月の“CS開幕投手”はパ史上最年少だった。則本昂と投げ合い、6回1失点(自責点0)。救援陣が同点に追いつかれ白星はつかなかったが、当時プロ入り最速の159キロを出し、ポストシーズン史上最年少の2桁奪三振(10個)を記録。1軍通算3勝ながらCS2日前に先発を公表した井口監督は「初戦でこういう投球ができる。いくつになってもできない人はできないと思いますし、本当に素晴らしい。そういう星の下に生まれたんじゃないかな」と絶賛した。チームは佐藤都のサヨナラ打でステージ突破に王手をかけた。