85年に阪神の外野手として活躍し、同年の日本シリーズで日本一を引き寄せる満塁本塁打を放った長崎慶一さん(73=当時の登録名は啓二)が、岡田阪神の日本一に祝福を送った。

現在は経営コンサルタントとして活動する長崎さんは、東京都内の自宅でテレビ観戦。「岡田君は現役時代から、自分を曲げない男でした。決めたことを絶対に変えないから、今年はそれが選手に浸透したと思います」。

長崎さんは、85年西武との日本シリーズ第6戦で、初回に高橋直樹から満塁本塁打。これで勢いを得た阪神は9-3と西武に大勝し、初めて球界の頂点に立った。

「あの日はライトからの逆風がすごく、練習中から『今日は左バッターは打てないね』と話していました。高橋さんのカーブを待っていたのですが、強風で曲がらないと思ったのか直球が続きました。それでストレート狙いにしたのが当たりました」。

この日の試合では、4回にノイジーが先制3ラン。「やはり38年前を思い出しましたよ。あのときは外に投げるかと思いましたが、内角球をうまく打ちましたね。ノイジーを褒めるべきですよ」と感慨に浸っていた。

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