日体大(首都大学1位)が終盤の逆転で中央学院大(千葉県大学2位)に勝利した。

1点ビハインドで迎えた8回。1死一塁から門馬功内野手(2年=東海大相模)が左中間を真っ二つに割る適時二塁打で同点に。なおも1死二塁から本間巧真外野手(4年=東海大相模)が中越え適時二塁打。この回、一気に逆転に成功した。父の活躍に刺激を受けた。門馬の父は、前東海大相模監督で現在は創志学園の門馬敬治監督(53)。4日の中国大会準決勝で高川学園に7-0で勝利し、来春のセンバツ出場を当確とした。「本当にずっと速報を見ていて、勝った瞬間はうれしかったです!」。家族のグループラインに「おめでとう」とメッセージを入れ、創志学園監督就任2年目でつかんだ朗報をともに喜んだ。

さぁ、次は自分の番だ。今大会前、いつも父に言われる言葉を、あらためて胸に刻んだ。「いつも『攻める気持ちを忘れずにどんどん積極的にいけよ』と、言われるんです」。積極性を意識してプレー。結果につなげた。

今秋リーグ戦では、フォームのテイクバックを小さく修正。ミスショットが少なくなり1球で仕留める力が身につき首位打者を獲得した。「打撃は自分の感覚の中ではいい状態できている。その自信が、今日の試合でもできました」。

神宮大会出場へあと1勝。「明日も、受け身にならないように頑張ります」。高校と大学、舞台は違えど、大舞台を目指す思いは父と同じ。神宮球場で、快音を響かせる準備はできている。