サプライズが待っていた。「NPB12球団ジュニアトーナメント」でDeNAジュニアが7年ぶり2回目の優勝。表彰式終盤、スーツ姿でグラウンドに現れたのは侍ジャパン井端監督だった。優勝トロフィーを受け取ったのは、キャプテンの井端巧内野手(6年)。「お父さんが渡すって知らなかったので」。親子で照れ笑いを浮かべた。
ヤクルトジュニアとの準決勝は初回5失点からの逆転勝ち。巧はベンチで先頭に立ち、仲間を鼓舞し続けた。「今日はバッティングの状態が良くなかったので、やれることをやろうと」。状態が良くなくても、内野安打と三塁打。巨人ジュニアとの決勝は無安打に終わったが、4回先頭で敵失で出塁。好走塁で同点ホームを踏んだ。大会を通じ、13打数5安打。9月から挑戦した遊撃守備もこなした。
井端監督は「(トロフィーを)渡せて、親として良かったなと思いますけど、また次がある。満足せずにやってもらえれば」と目を細めたのも一瞬、こう続けた。「U15もあります。何年後か、この中から1人でも多く入ってきてくれるのを楽しみにしてます」と、兼任するU15代表監督の顔になった。巧も「野球人生、長い。中学はジャイアンツカップで優勝」と次を向いた。【古川真弥】



