中日3年目の鵜飼航丞外野手(24)がチーム1軍のの今季1号本塁打を含む2安打4打点で定位置取りを猛アピールした。

6回から途中出場。7回無死一塁。3番手菊地の低め直球を見逃さなかった。打球は左翼から右翼への逆風に負けず、左翼芝生スタンドに着弾。1軍対外試合3試合目で出た待望の1発だけでなく、打者12人猛攻で巡ってきた2打席目にも2点適時打を決めた。

「(本塁打は)逆風だったんで、強い打球を打とうとして打席に入った。やってきたことが少しずつ良くなっている。こういう打席を増やしたい」。昨年オフに和田コーチらと千葉県で打撃フォームをデータ解析し、右股関節の使い方に特化して練習。新打法の成果を実感している。

キャンプでは今季から加入した中田も質問攻めにした。「ホームランは狙わなくてもいい。振っていく中で角度をつければ入る。いい形で振っていけば、ホームランは出る」。打点王3度のベテランからもらったアドバイスを実践し、しっかり結果につなげた。

和製大砲と期待され入団したが、22年は4本塁打、23年は3本塁打の低空飛行が続く。「見極めも1球でとらえる確率も両方大事。変化球で振らせに来るのは分かっているので、そこを見逃せれば最高。精度を高めたい」。期待のパンチ力自慢が、覚醒の階段を上り始めた。【伊東大介】

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