心の願いをかなえた。育成出身3年目のオリックス大里昂生内野手(24)が、プロ初スタメンで初安打を記録し、初タイムリーも放つなど3打数2安打1四球1打点の活躍で、チームの自力優勝復活に貢献した。初のお立ち台も経験し「うれしい気持ちで、今はもう胸が苦しいです」と笑った。チームは7日に勝てば、楽天の結果次第で3位浮上の可能性もある。

「2番二塁」での初スタメンは、太田が上半身のコンディション不良でベンチ外となったことで巡ってきた千載一遇のチャンスだった。絶対に逃せなかった。

まず1回1死から、日本ハム福島のストレートをとらえ、センター前へ抜けるプロ初ヒット。「下(2軍)でやってきたことをそのままやろう」。自然体で臨んだ結果だった。それだけでは終わらない。2打席目も四球を選び出塁。5回には1死一、三塁から右翼線への二塁打。初タイムリーも記録し、ベンチに向かって思わず両手を突き上げていた。

七夕の7月7日が誕生日。25歳になる。「(今晩は)前夜祭です」と笑う。小学生のころは短冊に「プロ野球選手になりたい」などと願い事を書いた。今回は短冊には書かなかったけれど「心で書いてたんで、願いがかなってよかったです」。

21年育成ドラフト3位で東北福祉大からオリックスに入団。昨年開幕直後に支配下登録されたが、故障もあり出場は5試合のみに終わった。

3年目の今季は2日に1軍に昇格。3日に予定されていた地元盛岡での試合は雨天中止だったが「中止じゃなかったら、今もないと思うので。かえってよかったのかなと」とプラスにとらえた。

中嶋監督も、走塁面のミスには注文もつけたが「本当にやるだけだと思う。そういうのを見せて欲しいと思っていたし、やれたと思う」と評価した。

「初安打」という願い事をかなえた。まだかなえたい願いはある。「それは言わないです」。胸に秘めた今季の願い事もかなえてみせる。【高垣誠】

◆大里昂生(おおさと・こうせい)1999年(平11)7月7日生まれ、岩手県出身。盛岡大付-東北福祉大を経て、21年育成ドラフト3位でオリックス入団。23年開幕直後に支配下昇格されたが故障に泣き、同年は5試合の出場に終わった。178センチ、76キロ。右投げ左打ち。

▼オリックス・カスティーヨ(6回3失点で3勝目)「日本ハムもいい選手が多い中で、しっかりとゴロアウトであったり、アウトを積み重ねられたので、とてもうれしい」

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