選手会長に元気が戻ってきた。日本ハム松本剛外野手(30)が21打席ぶりとなる安打を放った。3試合ぶりにスタメン出場し、5回先頭で左中間二塁打。10日の西武戦以来、16日ぶりの安打でスイッチが入ると、7回2死で中前打を放ち、6月16日巨人戦以来、40日ぶりの複数安打と気を吐いた。試合は今季17度目の延長戦突入も決着つかず6度目ドロー。2位ロッテと1・5ゲーム差に広がった。
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北の安打製造機が帰ってきた。松本剛は5回先頭で西武渡辺の145キロストレートを、左中間へはじき返した。本拠地エスコンフィールドでは、6月16日巨人戦以来、実に40日ぶりの安打。二塁に達すると小さくガッツポーズし「めちゃめちゃうれしかったです」。復調のきっかけになる一打で先制点をお膳立て。新庄監督も「これをきっかけに乗ってくれると信じてね…信じてます」と期待した。
苦しんでいた。前半戦最後のロッテ戦から「あんまり好きじゃない」と言うロングティーを取り入れ、中断期間の24、25日の練習でも繰り返した。「ダメな時の試合前も試合後も結構、室内で打つことがずっと多いんですけど。ケージでこもるタイプ。それで良くなってないのも事実だったので、何か変えるというか、練習方法で何か変えるって思った」。感覚を取り戻そうと、必死だった。
チームは前半戦5連勝ターンも、リーダーたる自身が流れに乗れていないもどかしさ。「もうヒットを打てないんじゃないかと不安に毎日なるんですけど。でも僕はどっちかというと、そういう時間の方が長かったので。そんなに悲観的にはならなかった」。22年に首位打者に輝くまでは、なかなか定位置をつかめない時期もあった。野球は簡単じゃないことは知っていた。その苦労が、はい上がるエネルギーになった。
後半戦初戦はドローも、2位ロッテとは1・5差の3位と好位置につけている。前半戦を終えてもAクラスで戦い続ける今季は、モチベーションも大違いだ。「去年も一昨年も(2、3位で戦えるチームを)うらやましいな、って思っていた。そういう戦いをしたいと」。スイッチは入った。ここから先頭に立ち、チームを、さらに上へと引き上げる。【永野高輔】



