DeNA三浦大輔監督(50)が、舞台裏や思いを語る「月刊ハマの番長~シーズン4~」。第5回は後半戦に向けた手応えを語った。シーズン最終盤に追い上げられなかった昨季の反省から、今季はラストスパートの準備を重ねてきた。若手選手を積極的に起用する一方、山崎、伊勢らは早くに出場選手登録抹消を決断し、調整の時間を託した。全体が底上げされたチームで後半戦、多少の「無理」も求めながら、スパートをかける。【取材・構成=小早川宗一郎】
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三浦監督がラストスパートへの準備を着々と進める。残り52試合で首位巨人とは5・5ゲーム差。趣味の競馬に例えて表現した。
「今は第3コーナーあたりかなと思います。先頭でないですけど、良い位置につけられてはいるので、あとは第4コーナー回った直線が大事かなと。そこでラストスパートで差し切れるようにと思ってます」
昨年の苦い経験が教訓になっている。昨季は同じ7月29日で首位阪神とは4・5ゲーム差の3位。しかしそこから阪神はラストスパートをかけて、2位と13ゲーム差をつけて優勝。DeNAは上げきれなかった。
「去年はシーズン最終盤のここぞの場面でスパートをかけられなかった。去年の最大の反省点を今年は繰り返さないようにというのはずっと意識してました」
象徴的なのは昨年からメンバーがガラリと変わったリリーフ陣。コンディションの上がらなかった山崎や伊勢の抹消を素早く決断し、昨年までファームを主戦場にした若手投手陣に僅差の緊迫した場面を任せた。
「リリーフでは坂本、中川虎、京山、徳山らが前半戦で頑張ってくれて、終盤の僅差でも投げられるようになってきました。当然1年通して1軍で働き続けた経験がないので、へばってる部分もあると思うけど、優勝するためには彼らが重要な場面で投げられるようにならないと。8月、9月に、ウェンデルケン、伊勢もそうですし、みんなが戻ってきてくれればより厚みが出ます。ラストスパートに必要不可欠な選手たちです」
選手には多少の「無理」に耐えられるだけのコンディショニングを求める。
「これからの8月、9月と無理をしてもらうこともあると思います。前半戦最終戦のヤクルト戦はCS最終戦のつもりで、森原に回またぎ、京山、坂本に3連投してもらいました。そういったことも増えてくると思います。場合によっては森原を8回途中から投入したり。野手にしても宮崎など1週間出ずっぱりでいってもらったりすることもあります」
7月はリリーフが粘りきれずに敗戦した21日の前半戦最終戦のヤクルト戦(神宮)など、ショッキングな敗戦も多かった。ただ、前向きに捉えればあっさり引かずに粘れたという側面もある。
「結果としては勝てなかったですけど、ああいう展開の試合で、終盤の最後の最後まで粘れたということは、今後につながっていくと思います。みんなが悔しい思いをした中、それをどう生かすのか。過去にも悔しい敗戦があったからこそ、それを生かして今ここにいるわけですから。また強くなれるのかなと。いつも言ってることですけど、そうやってプラスに捉えていくしかないし、その繰り返しですから」
最終コーナーを回った最後の直線、差し切るイメージは思い描けている。



