ソフトバンク有原航平投手(32)が今季2度目の完封勝利で、ハーラー単独トップの11勝目を挙げた。「腕をしっかり振っていこうと話していた。初回から最後までそれができたかなと思う」。アゴから汗をしたたらせながら9回4安打、103球のシャットアウト劇の余韻に浸った。2時間12分は今季の本拠地最短試合だ。
初回2死一、二塁のピンチを招いたが、5番佐藤を遊飛に仕留めた。直後に打線が3点をプレゼント。3回にも1死二、三塁としたがしっかり後続を断つと、直後に味方打線が1点を加点。ピンチは序盤だけだった。150キロ超の直球にツーシーム、チェンジアップなど多彩な投球でロッテ打線を手玉に取った。4回以降は1安打投球。二塁さえ踏ませなかった。8回を投げ終えた時点で球数は91。最終1イニングを8球以内で終えれば「マダックス」も可能だったが、先頭荻野を2球で追い込んだが、3、4球目とフォークが2球ボールとなり「荻野さんにフォークを引っかけて…。厳しいなと」と苦笑い。それでもきっちり最終回を3人で締め「切り替えてじゃないけど、3人で最後は行けたのでよかった」とうなずいた。
今季初の中5日登板。前回10日の楽天戦(みずほペイペイドーム)は3回7安打、6失点KO。エースらしく圧巻の投球で雪辱した。これで対ロッテは日本ハム時代の19年から無傷の11連勝。シーズン2度の完封劇も自身初だ。厳しい夏場に登板間隔が狭まったものの、疲れはない。「(球数も)120~130は行きたいと思っていた。(登板間隔が)短くなるのは嫌なイメージはない。投げる機会があればどんどん行きたい。僕は僕の仕事がしっかりできたのでよかった」。この日、甲子園で母校広陵は敗戦。悔しさを胸にしまいつつ、先輩右腕は必勝投球を誓った。【佐竹英治】



