日本ハム水谷瞬外野手(23)が、直前の“夏期講習”で難敵を攻略した。

10打数ノーヒットに封じられてきたロッテ先発小島から先頭打者アーチを放つと、3回無死にも中前打で打線に勢いを与えた。試合前には2軍施設のある千葉・鎌ケ谷に出向き、佐藤友亮ファーム野手育成コーディネーター兼打撃コーチ(46)と個人レッスン。信頼する恩師の教えをすぐさま結果に結びつけた。

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水谷が難敵の小島の操るボールを難なく打ち返した。試合開始から約1分、146キロの直球を高々と舞上げた。左翼から吹く2メートルの逆風も手応え十分。バックスクリーンに白球が消え、右手親指、人さし指、小指を突き上げた。左腕には13日にチームとして8回3安打無得点。自身も4打数無安打と抑え込まれた。「1発目から最高の形で前回のイメージを払拭できた」と喜びを口にした。

殊勲打の裏には「夏期講習ですね」とマンツーマンの“集中講義”があったことを明かした。この日はZOZOマリンに乗り込む前に、2軍施設がある千葉・鎌ケ谷を訪れた。飛躍の礎を築いてくれた佐藤コーチと「スポンジボールを打ちながら話して。僕は前回の対戦がこういう考えでいってこうだったとか、今日の小島さんだったらとか話をしながら」と今まで打ったことがない苦手左腕への対策を練った。

それから数時間後の本番で見事に結果を出した。「(小島攻略の)引き出しをいただいたので。それを試してみて早速、最高の形ができた。友亮さんのおかげで打てたのかなと思います」。ファーストスイングでの一発満点回答。3回無死でもチェンジアップを痛烈に中前へはじき返して“個別指導”の成果を発揮した。試合後には“先生”から「鳥肌立ってるわ」とLINEでメッセージが来た。

打撃に特化したトップバッターとして思いは「僕は小技ができるわけでもないですし、塁に出て足でかき回せるわけでもない。僕のできることは、しっかりとバットで結果を出して、チームに勢いを持ってくるっていうことしかできない」。ロッテとの2位争いは白熱を極める。チーム6年ぶりのCS進出がかかった大勝負の終盤戦。水谷が「夏期講習」で得た学びを実践し続ける。【黒須亮】

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