巨人先発の菅野智之投手(34)が7回1/3 5安打無失点で、両リーグ単独トップの12勝目を挙げ、チームは3カードぶりに勝ち越した。

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その声はつぶれていた。菅野がお立ち台でかすれた声で言った。「本当に今日は負けられない一戦だった。この勝利は本当に大きいと思う」。坂本の決勝2ランをキャッチボールをしながら見届け、雄たけびを上げた。8回途中無失点と役目を果たし、ベンチに戻ると声は出なくなっていた。

中日戦は今季5戦5勝となった。5回まで先頭打者に4度の出塁を許すも、要所を締めた。2回2死二、三塁、大野に直球、スライダー、フォーク、カーブと多彩な球種で勝負した。試合前まで通算21打数7安打と投手にしては打たれている相手に「あそこで四球とか安打だとチームの士気も下がる。全力で」と遊直で脱した。

走者なしでもクイックを駆使した。6回1死は細川を遊飛、続く石川昂は空振り三振。ともにクイックの直球が結果球。「中日は足を上げる打者が多い」と効果的にタイミングを外した。

苦しい試合でベテランが頼もしかった。「優勝を知らない選手は、それを強みに頑張ってくれればいい。優勝を知っているメンバーがやるべきことをやって、浅野だったり若い子が気持ちよくプレーをしてもらえれば」とガラガラ声を振り絞った。【上田悠太】

▼菅野が今季12勝目、通算133勝目を挙げた。巨人投手の通算勝利は別所の221勝が最多で、133勝は11位の内海に並んだ(内海は巨人で133勝、西武で2勝)。また、本拠地の東京ドームでは通算65勝目。東京ドームでの勝利数上位は(1)斎藤雅78勝(2)桑田70勝(3)内海、菅野65勝で、こちらも内海に並び3位となった。

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