巨人が雨中の「伝統の一戦」を制した。1-1の7回に阿部慎之助監督(45)が“バント攻め”に徹して2点を呼び込んだ。先発マウンドを託された菅野智之投手(34)が7回7安打1失点(自責0)、110球を投げ抜き、リーグ単独トップの13勝目をマーク。7回終了時点で雨天コールドとなり接戦をもぎ取った。首位を走る広島に0・5ゲーム差のまま追走する。

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雨でも乱れない。菅野が7回を完投した。5回2死一、二塁、小林のサインに首を振った。腹をくくり、直球を選択。カウント3-1から阪神森下への152キロはど真ん中だったが、右飛に封じた。「変化球をマークしているだろうなと。阪神は異常に得点圏高いバッターが多いから、分かっていても一番打ちづらいボールを選択した」と得点圏打率3割4分5厘の東海大相模の後輩を封じた。

1試合ごとに重みが増す終盤戦。「窮屈にならないことが一番。失点覚悟でテンポ良くストライクゾーンに投げていくのも大事」と意識する。経験に裏付けられた心得。丁寧に投げ分けつつ、大胆に攻めることを忘れない。1回2死一、二塁の前川から4回無死一塁の佐藤輝まで9人連続の初球ストライク。2試合連続の無四球だった。

ビジターは13試合に先発し、9勝0敗の防御率1・25と無双の結果を続ける。52年フランチャイズ制以降、同一シーズンのビジター9連勝は球団史上初だった。「優勝争いをしている身からすると、ビジターの成績はすごく大事。特に夏場、ビジターが多い中で結果が残っているのは若い時に比べたら成長している部分なのかな」。自身6連勝の13勝目でまだ2敗。貯金は菅野1人で11となった。【上田悠太】

▼菅野が6連勝で今季13勝目。今季の菅野はホームで4勝2敗に対し、ビジターでは13試合登板して9勝0敗。52年のフランチャイズ制以降、シーズンにビジターで9連勝以上は14年岸(西武)以来14人、16度目で、巨人では初めて。今回のように開幕からビジターで無傷の9連勝以上は04年岩隈(近鉄)10連勝、13年田中(楽天)12連勝に次ぎ3人目で、こちらはセ・リーグ史上初めてだ。これで菅野は通算134勝となり、巨人投手の通算勝利数では並んでいた内海を抜いて単独11位。10位江川の135勝へあと1勝に迫った。

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