納得のマウンドに、頬をぬらす雨も心地よかった。ソフトバンク石川柊太投手(32)が得意の敵地ZOZOマリンでロッテ打線を6回無失点に封じ込み、チームを9月初勝利に導いた。

グラウンドに舞う風速10メートルのマリン風も気にならない。「風に強いというところも加味しての期待とかもあった。何とか結果を出したいと思って投げました」。0-0の2回にピンチを招いた。2本のヒットで1死一、三塁。7番中村奨を140キロのカットボール、続く8番安田には150キロの直球で押し込んで連続空振り三振に仕留めた。窮地を切り抜けると味方打線が奮起。3回に大量4得点で気分も乗った。

「早い回に(打線に)援護してもらったので、比較的、自分のペースで投げられた。点を取られないように必死で投げました」。6回にも1死一、三塁とされたが、角中、山口をフォークボールで凡打に仕留めた。「フォークボールも落ちたし、いい真っすぐも投げられた」と胸を張った。

育成選手出身としては元ソフトバンクの千賀(現大リーグ・メッツ)に次いで歴代単独2位となる53勝目。節目の白星はさらに自らを鼓舞する1勝ともなったはずだ。

勝負の9月戦線。先陣を切った右腕は小久保監督の言葉にも背中を押された。「監督も『ここからが1戦必勝』とおっしゃっていた。前だけを見て頑張るだけです」。春先には先発ローテから外れ、中継ぎも経験。この時期の4勝目は胸を張れる数字ではない。悔しさはこれからしっかり晴らしていく。【佐竹英治】

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