選手会長の阪神中野拓夢内野手(28)が藤川監督の「リスペクト訓示」に刺激を受けた。宿舎でミーティングを終えた選手会長は気持ちを高ぶらせた。選手全員に伝えられた藤川監督や粟井球団社長らの言葉に奮起。2年ぶりの悲願を目指し本格的に始動するチームを、言葉ではなく態度で引っ張っていく覚悟だ。
「監督から選手をリスペクトしているということはなかなか聞いたことがない。素直にうれしい。優勝を目指してやっていきたい気持ちはより強まった。全員が同じ方向を向いて頑張っていきたい」
昨年は宿敵の巨人に王者の座を明け渡し、個人としても、打率2割3分2厘と苦しんだ。以前から選手会長として引っ張っていけなかったことを悔やんでいた。「自分が動けばみんながついてくると思うので、きびきびとした行動ができるようにやっていきたい」。手本となり、背中で語ることを誓った。
「今年は昨年の自主トレから下半身を強化しつつ、違うことをやりながら入るキャンプだと思う」。昨年は34打席連続無安打など苦しんだオープン戦も今年は意識を強める。「特に変わったことをやるということではない」と話しつつも「いろんなことにチャレンジしながら、オープン戦に向けてもしっかり調整していきながらできれば」と意気込んだ。
今年は球団創設90周年となる節目のシーズン。「監督も代わって、チーム自体もガラッと変わる。記念すべき年に優勝旗を奪還できるように、チームとして一丸となってやることを目標にやっていきたい」。23年の優勝の瞬間にウイニングボールをつかんだ男の心は、ふつふつと燃えている。【塚本光】



