プロ通算525本塁打の清原和博氏(57)を父に持つ清原勝児(慶応3年)が、兄・清原正吾内野手(慶大4年)に続く。東京6大学野球リーグの慶大は1日、横浜市内のグラウンドで練習を行い、25年度入学の新入生たちが合流。清原氏の次男・勝児は「自分としてもまずは一つの節目の日にしようと意気込んできたので、今日しっかりトレーニングして非常に良い1日になった。今日より明日、明日より明後日っていう気持ちで頑張りたい」と話した。
慶応(神奈川)では2年時の23年夏の甲子園で日本一に貢献。単位不足のため1年生を2度経験することになり、留年の影響で昨年は公式戦に出場できなかった。それでも「全てにおいてレベルアップしたい」とプロ入りを目指し、主に慶応の恩師・森林貴彦監督(51)の下で地道に鍛錬を積んできた。木製バットに慣れながら「人生の視野も少し広がったという感覚があった」。グラウンド内外で大きな手応えを得て「いい1年だった」と前向きに捉える。
実戦の場から遠ざかっても、モチベーションが下がることはなかった。その支えとなったのは、慶大で活躍する兄・正吾の存在だ。中学・高校時代は野球から離れていた兄だったが、大学から硬式野球を再開し、4年生となった昨年のリーグ戦では4番打者に定着した。昨秋のリーグ戦で兄が放った通算3号目となるホームランボールを受け取った。兄の活躍を「素直にすごいなと感動しました」と同時に、野球に打ち込む同じ競技者として「一種の悔しさもあった」と本音も吐露。兄からも「ここから本当に頑張れ、俺を超えろ」とエールを送られ、強い思いで名門の門をたたく。
家から通えるため、最初の2カ月間は自宅から練習に通い、新年度の4月からは入寮予定。入寮する際には兄のホームランボールを持参するつもりだ。「あのボールを見ると、すごい自分もやらなきゃいけないという気持ちが出てくる。寮に置いて、毎日見て、しっかり練習しようと思います」。
晴れて入部が決まったが、ここがゴールではない。プロ入りの夢をかなえられず野球をやめる決断をした兄の思いも背負い、気持ちを新たにスタートを切る。「まずは慶応野球部の日本一に貢献したい。個人的な目標としては、兄を超えたい。兄より活躍することを目標にやっていきたい」と誓った。
○…慶大の堀井哲也監督(63)は、兄に続き入部を決めた清原に大きな期待を寄せた。「今の時代に貴重な右バッター」と評し、今後「ポジションをしっかり奪い取れるような選手に成長できれば、非常に大きな戦力になる」との見方を示した。守備では二塁挑戦の意向を聞いており「本人が一番に勝負したいところで、まず見てみたい。その上で、適性や各ポジションのバランスを見て、判断したい」とした。



