日本ハムが今季2度目の移動トラブルの末に敗れ、自力優勝の可能性が消滅した。新庄剛志監督(53)はソフトバンクに優勝マジック点灯を許したことについては「勝手に書いて」と興味を示さなかった。とにかく「けががなかったから、ほんとよかった。それが一番」と振り返った。

長い1日だった。オリックス戦が行われた京セラドーム大阪にチームが到着したのは、当初の試合開始時間から4分遅れの午後6時4分。東京駅から乗車した新幹線が、台風15号の影響で大幅遅延。午前10時半発の移動便は70分遅れで出発し、静岡駅で急停車。運転見合わせの時間は2時間22分に及び、選手らは新幹線内缶詰め状態だった。

その間にチームとは別で大阪へ空路移動していた新庄監督は、自身のインスタグラムで「新幹線が止まってまた練習が出来ないかもだから、ストレッチは新幹線で頼む」とスタメンを発表した。この日と同じ大阪遠征だった8月1日も空路移動トラブルが発生。その時と同じ対応で選手たちに心構えだけはさせたが、約7時間の長時間移動を強いられた野手陣は、異例の1時間半遅れでスタートした試合に攻守で踏ん張りが利かなかった。

シーズンで2度も交通トラブルで試合開始が遅延するのを経験するのはプロ野球史上初の珍事。「珍しいよね。年に2回って。2度あることは3度ないでほしいね」と笑った新庄監督だが、この日の教訓は「やっぱり打つ方では準備が大事っていうこと」。他力ではあるが、まだ逆転Vの可能性は消えていない。本当の正念場がやってきた。【木下大輔】

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