東京6大学野球リーグに所属する慶大・常松広太郎外野手(4年=慶応湘南藤沢)が米大リーグのカブスからマイナー契約の正式オファーを受けたことが3日、分かった。今秋のリーグ戦出場全試合で4番を務めた右の強打者は、プロ志望届を提出するもドラフト会議では指名されなかった。就職最難関と言われる米金融業界大手「ゴールドマン・サックス」に内定を得ながら、先月末に同球団から打診を受けたことで、卒業後の進路について再検討に入った。
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常松は在籍する慶大法学部政治学科でトップクラスの成績を誇り、TOEICスコアは990点満点をたたき出す。就職活動では最難関のゴールドマン・サックスの内定を得ながら、野球部では練習を欠かさず4番に上り詰めた。まさに文武両道の頂点。さぞや絵に描いたような秀才タイプかと思いきや、そんな様子は一切ない。
周囲を楽しませるユーモアが出たのは、東京6大学リーグ戦中だ。自らのキャッチコピーを「夜の安打製造機」としたことがSNS上で話題となり、「慶応ボーイらしい」「港区での活躍に大いに期待」など絶賛された。多くの人に知ってもらえるならと歓迎して名付けたと明かし「試合中にスタンドから『昼も頼むぞ』と言われたこともありました」と笑った。遊びも、野球も、学業も、就活も常に全力投球。濃密な大学4年間で過ごした先に何が待っているのか。楽しみでならない。【平山連】
◆常松広太郎(つねまつ・こうたろう)2003年(平15)10月27日生まれ、米ニューヨーク州ライ市出身。小1から野球を始め、小4から小6までは商社マンの父の仕事の影響で米ニューヨーク州に在住した。慶応湘南藤沢中等部と高等部を経て、慶大では3年春にリーグ戦メンバー入り。目標とする選手はロナルド・アクーニャ(ブレーブス)、好きな有名人はゴールドマン・サックスのジョン・ジョイス。TOEICは990点満点。大事にしている言葉は「粗にして野だが卑ではない」。185センチ、90キロ。右投げ右打ち。



