今秋ドラフトで育成含め2人が指名された仙台大(仙台6大学)は、投手リーダーも務めた樫本旺亮投手(淡路三原)がホンダ鈴鹿に内定した。同大ではかなわなかった「日本一」とプロ入りを目指す。芳賀慎之介内野手(聖光学院)はバイタルネット、飯塚恒介外野手(霞ケ浦)は茨城トヨペット、山名健心投手(霞ケ浦)は今年から埼玉県野球連盟に加盟したクラブチーム、3GoodGroup HOZEN noLimitedsへと進む。【取材・構成=木村有優】

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芳賀の逆襲が始まる。「4年間磨いてきたバッティングでチームの勝利に貢献したいです」。大学ではなかなか出場機会に恵まれなかった。4番として主軸を担った聖光学院時代とのギャップに悩んだ。「このまま野球をやっていて意味があるのだろうか」。野球が嫌になった時期もあった。

登坂亮太コーチには「リーグ戦でお前のバッティングが見たい」と言われた。練習ではもちろん、連絡も頻繁にくれ、常に気にかけてくれた。「登坂さんがいなければ腐っていたと思います」。だからこそ、なんとしても応えたかった。4年秋にめぐってきた最初で最後の打席。結果を残すことはできなかった。

それでも、やってきたことは決して間違っていなかった。都市対抗4度、日本選手権9度の出場を誇るバイタルネットへ内定し、新たな道を切り開いた。「違う形にはなりましたけど、登坂コーチに良い報告ができたのが一番です」。いざ次の舞台へ。「一緒にBチームで頑張ってきた後輩たちの背中を押せるような、いい姿を見せたいです」。4年間の努力を自信に、次のステージへと進む。

◆芳賀慎之介(はが・しんのすけ)2003年(平15)6月16日生まれ、宮城県気仙沼市出身。小2から本吉ロビンファイターズで野球を始め、中学では楽天リトルシニアでプレー。聖光学院では2年秋からベンチ入り。仙台大では新人戦では2年秋、リーグ戦は4年秋にベンチ入り。183センチ、97キロ。右投げ左打ち。好きな言葉は「逆境こそ覚醒のとき」。