阪神ドラフト4位の神村学園・早瀬朔投手(18)は根っからの“虎党”らしく、球団マスコットのトラッキーとキー太のぬいぐるみを虎風荘に持ち込んだ。

ただの癒やしではない。「小さいころ、甲子園に行った時に親に買ってもらいました。自分からお願いして。ずっと応援に来ていたので。普通に家に置いていますね。一緒に寝たりできたら落ち着くかなと思う」。高校は鹿児島・神村学園だったが、生まれ育ちは地元兵庫の丹波市。生粋の虎党には、なくてならないものだ。数日前にキー太も購入。これから苦楽をともにする“同志”たちを早速、机とベッドに配置した。

大きな目標もできた。「次は、逆にプレゼントしたいと思います」。主催試合でヒーローになれば、トラッキー人形が贈呈される。トラッキーを手に、お立ち台に上がるのは猛虎のほまれ。そして、両親への最高の恩返しになる。

高卒1年目のお立ち台は20年の井上広大(現ロッテ)が最後で、投手では13年の藤浪晋太郎(現DeNA)までさかのぼる。早瀬は新人で唯一の高校生だが、体格は同期の先輩たちにひけを取らない。昨年デビュー寸前までいった今朝丸のように、順調に2軍で成長すれば1年目からチャンスはある。「友達やご近所の方々から『頑張ってこいよ』と言葉をかけていただいた。この寮に入って、プロの舞台で本当に野球ができるんだなと感じています」。早瀬がトラッキーと大志を抱いて、新生活をスタートさせた。【柏原誠】