WBCに出場した阪神の侍ジャパントリオ、佐藤輝明内野手(27)、森下翔太外野手(25)、坂本誠志郎捕手(32)が17日、1軍に合流し、ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)で即スタメン出場した。米マイアミでの準々決勝ベネズエラ戦の敗戦から約45時間後の超弾丸、異例の合流。しかも12球団の日本代表最速で試合に出るたくましさを発揮し、「4番三塁」の佐藤は豪快なフルスイングで沸かせた。WBCで得たかけがえのない財産を胸に、球団史上初のリーグ連覇貢献に突き進む。
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虎の侍戦士は休まなかった。準々決勝でベネズエラに敗れた侍ジャパンは、翌日成田空港に帰国。佐藤、森下、坂本はそのまま千葉のチーム宿舎に泊まり、この日の朝10時ごろZOZOマリンスタジアムに現れた。米マイアミでの終戦からわずか、約45時間後の出来事。12球団の侍戦士で最速、異例の超弾丸合流は覚悟の表れだった。
27日の開幕巨人戦まで10日。佐藤は「そのために今日も(試合に)出た」と当たり前のように言った。合流だけではなく、何と3人はロッテ戦に即スタメン出場。「いい動きができたのでそれが一番だったなと思います」。時差ぼけも残り、疲れているはずの体にムチを打ち、貪欲にコンディション調整に当てた。
タテジマ合流は2月中旬の沖縄・宜野座キャンプ以来約1カ月ぶり。佐藤は復帰戦で定位置の「4番三塁」に座った。第1打席は1回2死二塁の好機で、初球からフルスイング。ロッテ西野の144キロをファウルした。佐藤らしい積極的かつ、豪快なスイングだ。最後は深く守っていた二塁小川へのゴロに倒れたが、左翼虎党は惜しみない拍手を送った。チームの雰囲気は「いつも通りですね」と不敵な笑みを浮かべるのもこの男らしい。2打数無安打で途中交代したが、しっかり主砲健在を示した。
WBC準々決勝では1番大谷、2番佐藤という日米のMVPが形成した夢のオーダーで打席に立った。帰国して改めて、あの時間を思い出す。「試合中の雰囲気だったり、なかなか普段味わうことがなかったのですごく印象的です」。同戦では一時同点の適時二塁打も放つなど起用に応えた。「すごく熱量が高かったし、それは日本も一緒なんですけど。声の出し方とか相手チームの勢いというか、そういうものはあまり日本で感じたことがないところだったので、すごく新鮮でしたね」。大谷らと過ごし、世界で戦った時間は大きな財産。ひと回り大きくなってタテジマに袖を通す。
精神面の切り替えも「難しさはない」と頼もしく言った。まずは27日のG倒、そして開幕ダッシュへ。「しっかり準備するだけなので」。世界を知った猛虎の4番が、セ界制覇を導く。【只松憲】
【阪神の侍ジャパン勢のタイムスケジュール(すべて日本時間)】
15日午後1時 準々決勝でベネズエラに敗戦
15日午後10時 チーム宿舎をバスで出発し、帰国の途に就く
16日午後3時 チャーター機で帰国し、成田空港に到着
17日午前10時 ZOZOマリンスタジアムに到着
17日午後1時 ロッテ戦に先発出場



