阪神森下翔太外野手(25)が胸を張って再びタテジマに袖を通した。WBCから帰国した翌17日、佐藤、坂本とともにチームに合流。侍ジャパンでの貴重な時間を心にとどめ、決意を新たにした。
「口で多く語るというより野球で、背中で見せてくれた。自分もああいう背中で見せられるような選手になっていきたい」
ドジャース大谷翔平投手(31)の背中だ。1次ラウンド初戦の台湾戦で先制の満塁弾。仲間の緊張を解きほぐすように打ってほしいところで打って盛り上げ、全勝突破への流れをつくった。言葉以上に、結果で日本代表を引っ張り続けた。勇姿を目の当たりにした森下も心を打たれた。自分もシビれる場面で打つ、結果でチームを引っ張る、と。
森下自身、準々決勝のベネズエラ戦で、負傷した鈴木誠也外野手(31=カブス)に代わって出場し、一時勝ち越しの3ランを放った。WBCでの1つ1つの経験が、かけがえのない財産となった。「どれも初体験ですごく刺激的でしたし、もっともっと頑張らないといけないなと。その経験がすごく自信になって生きているんじゃないかな」。
得た「自信」を胸に、今度はシーズンに向かう。合流即、ロッテ戦に「3番DH」で出場。「(時差ぼけ)対策は特に。ごはんをしっかり食べるくらい」と涼しい表情でスタメンに名を連ねた。初回は1死二塁で先発西野の低めスライダーに空振り三振。3回の第2打席はしっかり見極めて四球を選び、代走が送られた。「あんまり(タイミングが)合ってなかったけど、もうちょっと合わせたい」とズレを修正していく。
過信もしていない。「自分がいない間に、外野を守っている選手がいる。後から入ってきて、しっかり結果を残さないと『今までの方がよかった』と言われてしまうので頑張りたい」。この日は森下の定位置の右翼に入った高寺が2ラン。中川も外野で開幕スタメンをつかむ勢い。森下も負けじと残り4試合、結果で力を証明する意気込みだ。
「リーグ優勝を積み重ねた結果が連覇。戦力として引っ張っていかないと」。一回りも二回りも大きくなって帰ってきた背番号1が、力強く猛虎打線をけん引する。【村松万里子】



