阪神の国立大出身ルーキーが、1日で首位奪回に導いた。近本が左手首骨折でS28日から離脱し、この日は中野も自打球の影響でスタメンを外れる緊急事態。プロ初スタメンで中野の代役2番を任されたドラフト3位の岡城快生外野手(22)が、初安打を先制決勝打で飾る快挙でチームを救った。
この日今季2度目の出場選手登録され「2番左翼」で出場。「緊張しましたけど積極的に振っていこうと。思いっきりできたのでよかった」。0-0の3回2死一塁。ヤクルト山野の3球目、内角低めの148キロ直球をライナーで左翼にはじき返す二塁打で一塁から福島を迎え入れた。
今季の阪神新人一番乗りのヒットで、二塁上では昨年12月の入団会見で予告していた「Tポーズ」で喜びを表現。もちろん出身の筑波大とタイガースの「T」だ。4戦4勝だった山野を打った記念球はベンチの先輩が総立ちで返球を求めてくれ、大事にしまった。
阪神91年の歴史で、国公立大出身選手がともしたHランプは初めてだった。県立の岡山一宮では県2回戦が最高成績。一般受験で進学した筑波大でプロ入りするまで飛躍し、球団の新人では今季唯一、開幕1軍をつかんだ。「役割をしっかりできたのでよかった」。猛虎打線に頼もしい新星が加わった。【村松万里子】
▽阪神藤川監督(岡城について)「素晴らしい1本でしたね。なかなか簡単じゃないと思いますから。選手たちがベンチでナイスヒットと言っていましたけど、僕もゲームが終わったので言おうかなと思います」
▼ルーキー岡城が3回にプロ初安打となる先制適時打を放ち、これが決勝打。阪神の新人で初安打が打点付きだったのは23年4月1日DeNA戦の森下以来。初安打がV打となったのは17年7月1日ヤクルト戦の大山以来、2リーグ制後では球団2人目。大山は初安打が先制の3ランだった。なお、他球団では今年の開幕戦で初安打をサヨナラ打で記録した勝田(広島)がいる。
◆岡城快生(おかしろ・かいせい)2003年(平15)6月23日生まれ、岡山市出身。吉備小、吉備中を経て公立の岡山一宮へ。主に投手、遊撃手で甲子園出場はなし。一般入学した筑波大では2年春にリーグ戦デビュー。3年でレギュラーをつかみ、同秋は打率4割5厘で大学日本代表候補に選ばれた。4年秋に首都大学リーグで19年ぶり優勝に貢献。今季推定年俸は960万円。183センチ、83キロ。右投げ右打ち。
◆国立大出身の主な選手 東大出身が6人おり、65年に大洋に入団した新治伸治が通算9勝。67年に中日入団の井出峻は1勝したのちに外野手へ転向し、通算359試合に出場。最近では18年に日本ハムに入団し、ヤクルトでも登板した宮台康平がいる。他には京大出身の田中英祐(ロッテ)、筑波大出身の渡辺正和(ダイエー)杉本友(ヤクルト)藤井淳志(中日)、東学大出身の栗山英樹(ヤクルト)加藤武治(日本ハム)など。阪神では現役の早川(小樽商大)と、19年育成ドラフトで入団した奥山皓太(静岡大)がいた。



