阪神が1日で首位奪還に成功した。中16日で先発の高橋遥人投手(30)が3安打完封。4月までに3完封は2リーグ制後では球団史上初で、左腕に限ると1リーグ時代を含めても高橋だけの偉業だ。さらにシーズン1~3勝目を完封で飾るのは阪神では69年江夏以来、57年ぶり。“無双左腕”がマウンドで仁王立ちし、金字塔を打ち立てた。

3回まで完全投球も「調子自体は別に良くなかった」という。生命線の一つにある直球のキレに首をひねったが「結果ゴロを打たせて取るみたいな感じになった。守備のみんなが守ってくれて、点を取ってもらったのでテンポよくいけた」とバックに感謝した。今季初の無四球で燕打線を圧倒。3、4月は3勝0敗、防御率0・27で終え、3完封と合わせて自身初の月間M5Pの有力候補の1人に挙がる。

9回2死一塁の第4打席では右前打を放ってチャンスメイク。「まあしっかり、普通に」と本人はサラリとしたが、完封目前の打席でも全力プレーを体現した。前日28日の9連戦初戦は10失点の完敗で中継ぎ3人が2イニング登板。大型連戦で疲弊しかけたブルペンをも救った。高橋の完封劇が虎に活力を与えたのは間違いない。【只松憲】

▼高橋が今季3度目の完封勝ちで開幕3連勝。4月までに3完封したのは84年今井(阪急)以来で、阪神では43年若林に次いで83年ぶり2人目。2リーグ制後では球団史上初めてだ。今季の1~3勝はすべて完封となったが、これは18年武田(ソフトバンク)以来で、球団では1~4勝目まで記録した69年江夏以来57年ぶり。江夏はシーズン最初の登板で黒星を喫しており、高橋のようにすべて完封勝ちの開幕3連勝は00年河原(巨人)以来5人目で、阪神では初めてとなった。

▽阪神藤川監督(高橋について)「いいピッチングでした。いつも彼は、ずっと地道な努力を積み重ねている選手ですから、(登板間隔が空いても)そういうものではガタガタッとこない。そういう苦労が、本当の芯の強さを生んできますから。素晴らしかった」

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