プロ野球公式チアガールチーム出身のタレント、葵くみ(27)が2日、埼玉・戸田で行われたファーム交流戦、ヤクルト-阪神の始球式に登場した。

この試合の協賛を務めた三友商事が支援する自動車レース、スーパーGTのレースクイーン「エアバスタークイーンズ」を務めている縁で実現。レースクイーンの衣装に、特製の自身の名前も刺しゅうされたグラブでマウンドに上がり、約1カ月半練習を積んできたという渾身(こんしん)の1球は阪神の1番島田海吏外野手(30)の内角低めに決まるノーバン投球に。ゴールデンウィークで大勢のファンが詰めかけたチケット完売の球場を沸かせた。

三友商事の大門正義社長、土井光一課長らと共に両チーム監督へ同社の高性能オゾン除菌脱臭器「エアバスター」も贈呈。見事な投球をみせたが、葵は「バッターの方に真っすぐいってしまったので。少し力が入っちゃいました」と意識高く反省も口に。「でも、お客さんの『おお』という低い声が聞けたのでよかったです」と振り返った。

大学進学とともに愛知県から上京し、大学を休学して某プロ球団の公式チアガールとして18年シーズンの1年間活動。1度は離れたが再び大学4年時に同球団のオーディションを受け、約100倍以上の倍率をくぐり抜けて異例の2度目の合格。22年シーズンを球場で駆け抜けた経歴を持つ。 約2年前のタレント活動開始後は始球式登板を目標のひとつに掲げており、ついに夢をかなえた。「この仕事が決まった時はひっくり返るくらいうれしかったですし、ただの始球式では終わりたくないと(YouTubeなどで)球速100キロへの道という目標も立てました。その方が緊張感も増しましたし、ゴールデンウィークの一番盛り上がる時に投げさせていただいて光栄です」と笑顔で話した。

練習では社会人野球チームの選手らのほか、日本ハム、オリックス、阪神で活躍した糸井嘉男氏らにも指導を受けた。糸井氏からは素質を見抜かれ「『やってたやろ?知ってるやん』と言われました」と笑った。この日ボールを受けたヤクルト矢野泰二郎捕手(23)からは「『お疲れ様でした』とさわやかな笑顔で言っていただきました」と明かし「今は球速もMAX75キロなので。引き続き練習はしていきたいなと思いますし、1軍の舞台でも投げられるよう頑張りたいなと思います」と力を込めた。

◆葵くみ(あおい・くみ)1999年(平11)2月11日、愛知県豊田市出身。幼少期からチアダンスに励み、高校では全国常連の中京大中京で活躍。青学大進学後にプロ野球の公式チアガールチームに加入。18年度と22年度の2度活動し、会社員生活も経て24年から芸能活動を本格始動。レースクイーンのほかグラビアなどでも活躍。趣味はカラオケ、料理、野球観戦。芸名は「くみ」という昔からのあだ名に、母親が「葵」をつけて決めた。166センチ。