<オープン戦:阪神3-7西武>◇14日◇スカイマーク
メンチが心配や~。阪神真弓明信監督(55)が来日後初めて、期待の新戦力に不安を募らせた。ケビン・メンチ外野手(31)が西武戦で、弱点を露呈。3回の2打席目で、高めの直球にタイミングが合わず、3球三振を喫した。指揮官はこの姿に「まっすぐと変化球で悩んでいる。修正しないと大変かな」と今後を危惧(きぐ)した。真弓阪神の命運を握る存在だけに、課題の早期解消が急務となる。
雲行きが怪しくなってきた。今年こそは本物-、と評判が高かったメンチが、ここにきて日本野球の壁に直面した。初回に左翼への先制犠飛を放ったが、次の打席の内容があまりにも悪かった。カウント1-0から西口の内角高め直球に、2球連続でバットが空を切った。見逃せば、ボール球。不格好な空振り三振に、真弓監督は不安を募らせた。「もろい面がある。タイミングが取れていない。その辺を修正しないと、大変かな」。早めに課題を克服しておかないと、取り返しがつかないことになる。初めて見せた不安の表情だった。
メンチには全幅の信頼を置いてきた。キャンプでは早々に右翼レギュラーの座を確約し、新井の三塁コンバートのきっかけになった。キャンプ終了時には、「他球団の人には、早く穴を見つけてほしい」と注文したほど。生活面ですでにチームに溶け込んだ対応力にほれ込んでのものだ。しかし、今のメンチには、モヤモヤがある。10日の日本ハム戦では136キロ直球を本塁打にしたが、キレのあるストレートには差し込まれる場面が目立つ。この日の3球三振で、より鮮明になった。
これは「生み」の苦しみか。真弓監督は言う。「まっすぐと変化球で悩んでいる。ストレートのタイミングで対応していくようにならないと、タイミングが遅くなる」。メンチは変化球の多い日本の配球を意識し過ぎなのだろうか、変化球のタイミングで待つため、直球が打てない。普段の陽気な振る舞いが打席で影を潜めていることを、指揮官は問題視した。この日のメンチは試合終了直後に早々と帰路に就き、取材に応じる機会はなかった。
右翼は真弓阪神の攻撃部門で大きな鍵を握る。このポジションが埋まれば、打線に厚みが増す。しかしメンチの対抗候補の林もチーム合流後はノーヒット。桜井に上昇気配は漂っているが、まだまだこれからだ。「(雨天中止もあり)ここ2日ほど、しっかりと練習できず、調整は難しいが、シーズンもあること。ヒントをつかんで、いい方向に行ってほしい」。期待に応えることを信じて、今後も実戦でどんどん起用する方針は変わらない。【田口真一郎】
[2009年3月15日11時4分
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