<オープン戦:オリックス4-3阪神>◇28日◇京セラドーム大阪

 阪神がまさかの8連敗でオープン戦最下位が確定した。28日のオリックス戦で2戦連続のサヨナラ負けだ。試合前に南信男球団社長(54)と真弓明信監督(55)が緊急会談を持ち、早急な戦力補強は見送ることを確認したが、開幕後も得点力不足が解消されなければ補強に頼らざるを得ない。

 この日も、9回2死から同点に追いついたが9回裏。5番手渡辺が四球の後にサヨナラ長打をオリックス日高に浴びた。真弓監督は肩を落として会見場に現れた。

 「はあ、2試合連続やね、サヨナラ(負け)は。開幕からはホームだからサヨナラはないか」。真弓監督の懸念は、相手の先発投手を攻略できない得点力不足にある。オープン戦は11日楽天戦に勝ったのが最後。1引き分けを挟んで8連敗は、すべて3得点以下に終わっている。

 「仕掛けが遅いね、いつも」と話した。前日27日に坂井オーナーへの報告会を終えた南球団社長が試合前のベンチ裏を訪れた。真弓監督と15分にわたって会談し、オープン戦の苦戦を受けた現状分析をした。「現場の要請があれば」としていた緊急補強に関して南球団社長は「すぐにアクションを起こすことはない。監督も試しながらやっているところ。弱気になっていない」とし、当面は見送ることになった。

 辛抱する道を選んだ真弓監督だが開幕後も事態が変わらないようなら、外国人を中心に野手補強に踏み切らざるを得ないのは明らかだ。【町田達彦】

 [2009年3月29日8時8分

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