<ロッテ10-1日本ハム>◇4日◇千葉マリン
ロッテのマリンガン打線が爆発した。今季最多、本拠地7年ぶりの1試合5本塁打で、6度目の2ケタとなる10得点をたたき出した。1点を追う3回、リーグ打率2位の井口資仁内野手(35)が2号同点ソロ。金泰均内野手(27)も2試合連続となる8号ソロで続き、初のアベック弾で勝ち越しに成功した。なおも無死一塁からサブロー外野手(33)が5号2ランで突き放し、5、6回には大松尚逸外野手(27)の2打席連発でトドメを刺した。大型連休のお祭り野球で首位をがっちり守った。
打って打って打ちまくった。右へ左へ真ん中へ。1試合5発は昨年5月13日のソフトバンク戦以来1年ぶり。最初にアーチをかけたのは井口だった。1点を追う3回。吉川の甘く入った直球を見逃さず、ロッテファンで埋まった右翼席中段へ同点ソロをたたき込んだ。「ファンに喜んでもらえるホームランが打ててうれしい」と、クールな男が相好を崩した。
これが突破口となり、井口を師匠と慕う4番金の勝ち越しソロを誘発した。カウント1-2からの直球を迷わず振り切り、左翼席上段まで運ぶ豪快な勝ち越し弾。金は「井口さんの勢いに乗せてもらった。初めてのアベック弾で気持ちいいです」と、人なつっこい笑みを浮かべた。
さらにサブローの2ランに大松のソロ&2ランも飛び出し、10得点中7点を本塁打で挙げた。西村監督は「たまには1発攻勢もいいじゃないですか。ベンチとしては楽でした」と思わず本音がこぼれた。
ド派手な空中戦の裏には金森打撃コーチの教えがあった。ボールを右腰あたりまで引きつけて体の軸で運ぶ打撃スタイルを提唱しており、打球方向については徹底的に逆方向を意識させている。このやり方で井口を始め和田(中日)カブレラ(オリックス)ら、本塁打も打率も残せるスラッガーを育ててきた。
昨年19本塁打ながら、打率2割6分9厘に終わった大松も「金森打法」に取り組んでいる1人だ。「目の前で大きいのを打たれるとどうしても引っ張りたくなるが、その気持ちを抑えて逆方向へ打てたことは大きい」と振り返った。ともに左投手から1本目はストレートを左翼へ、2本目はスライダーを我慢してバックスクリーンへと運び、見事に教えを実践した。
ジワジワと金森イズムが浸透し、打線の勢いは止まりそうににない。チームは3連勝で6カードぶりの勝ち越しに成功。もちろん首位もしっかり守った。【鳥谷越直子】
[2010年5月5日9時4分
紙面から]ソーシャルブックマーク



