<オリックス3-9ロッテ>◇8日◇京セラドーム大阪

 やられたらやり返す!

 里崎智也捕手(33)の5年ぶりの1試合2発の活躍もあり、ロッテが1日で首位を奪い返した。1発目は3回。無死から先制の5号ソロを放った。オリックス金子千の高め直球を右翼席へ。3点差に迫られた8回には、1死一、二塁で右中間スタンドへ試合を決める6号3ランをたたき込んだ。2本とも右方向の打球に「自分の打撃ができている」と手応え十分だった。

 先発の成瀬が7回途中3失点で降板した。3失点はすべてソロ本塁打で、警戒していた1発だった。里崎は「リードは反省しなくてはいけない。取り返したかった」と自らのバットで帳消しにした。西村監督からも「2点とられたあとの里崎の1発が大きかった」とたたえられた。

 4月は背中の炎症で9日から10日間、出場選手登録を抹消された。首位を走るチームの試合を見ながら「自分がけがをしていた時に、みんながカバーしてくれていた」と、正捕手として自責の念にかられていた。5月2日のソフトバンク戦では左手首に死球を受け、一時はベンチに下がるも、痛みに耐えて出場した。「1戦1戦、優勝目指して頑張りたい」。パンチ力のある8番が攻守で借りを返していく。【斎藤庸裕】

 [2010年5月9日9時17分

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