<楽天3-7阪神>◇2日◇Kスタ宮城

 阪神金本知憲外野手(42)は冷静でいられなかった。東北福祉大時代に過ごした仙台。今季4度目のヒーローインタビューで「ここに来ると感じがいいし、雰囲気がいい。思い出がたくさんある球場なので、僕は仙台が好きです。巨人が大敗しているので、どうしても今日は勝ちたかった」と心地よさそうに言い、手を上げて応えた。

 1点を追う9回1死一、三塁。追い込まれながらも、川岸の甘く入ってきた球を逃すわけがない。バットの根本付近でとらえた打球は完全に詰まらされたが、右前へポトリと落ちる同点適時打。土壇場で試合を振り出しに戻し、新井の決勝犠飛を呼び込んだ。「その前の満塁で打っていればもっと違った展開になった。前の打席でバットに当てることができなかったので、当たりとかより、どっかに飛んでいって、1点入ればいいという気持ちだった。ホッとしました」。7回1死満塁で空振り三振したシーンを反省した。右肩痛については「1日も早く肩を治して、守備について全部出られるようにしたい。こういう勝ちで勢いをつけてどんどん連勝を続けたい」と結んだ。

 連敗の危機を自身のバットで覆し、首位巨人に3・5差。チームも今季18度目の逆転勝ち。先導役を担ったのは、やっぱりこの男だった。【石田泰隆】

 [2010年6月3日11時27分

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