<中日5-2横浜>◇22日◇浜松

 好投を続けていた横浜三浦大輔投手(36)が、1球に泣いた。同点で迎えた6回2死二塁、中日ブランコに投じたこの日の91球目が、高めに浮いた。「打たれたのはスライダー。完全な失投」。打球は一直線に左中間スタンドへ。1カ月ぶりの4勝目が消えた瞬間だった。

 5回までは完ぺきだった。「久しぶりに組んだが、今日は球がきていた」と捕手の橋本。伸びのある直球と切れのある変化球を組み合わせ、内角を突く強気の配球で攻めた。三浦らしいテンポのいい投球で相手打線を寄せ付けなかった。エラーも絡んでの6回3失点なら及第点だが、結果が伴わなければ意味がない。「いい感じだったが(6回は)もうひと踏ん張りしないと…。結果を出せないとだめ」と肩を落とした。

 これで両リーグ最速の40敗目。借金はワーストタイの17に戻った。「守備でミスをすると、ああなってしまう。(今季は)再逆転するところまで行っていない」。尾花監督も言葉の端々に悔しさをにじませた。

 [2010年6月23日8時55分

 紙面から]ソーシャルブックマーク