ヤクルト増渕竜義投手(22)が脱力投法で先発ローテ入りを目指す。13日の練習試合阪神戦に向け、7日にフリー打撃に初登板。キャンプで取り組む新フォームを試し「感触はよかったです。心配なのはスタミナ。昨年は中継ぎで力任せだったけど、先発だと体力が持たない。リリースの瞬間だけ力を入れる負荷のないフォーム」に手応えをつかみ、納得の表情で振り返った。

 打者3人に59球を投げてヒット性は8本。武内に2発を浴びたが、今は長いイニングを投げるために試行錯誤の段階で「カットボールとフォークも加えたい」。フォーク習得へ、ウオーミングアップ時から指にボールをはさんで走っている。対外試合の“開幕戦”先発に指名した小川監督は「先発を意識してやっているし、ローテに入ってほしいからね」と期待をこめる。日本ハム斎藤と同い年の増渕は「同世代で野球界を盛り上げていきたい」と意気込んだ。

 [2011年2月8日9時34分

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