腰痛で出遅れていた日本ハム小谷野栄一内野手(30)が15日、マッチョになって1軍の沖縄・名護キャンプに合流した。フリー打撃では45スイングで12本の柵越えと元気な姿を披露。「僕はキャンプ中に、がんがん(練習を)やって(シーズンに)臨みたいタイプ。(抑えめの調整は)ウズウズしていますけど、今の段階では十分だと思います」。チームメートたちとも久しぶりに顔を合わせ、明るい表情を見せた。

 昨季終盤に痛めた腰痛は、1月の自主トレ中に再発。ここまでスロー調整を強いられてきたが、体はひとまわり成長した。「今までにないくらいトレーニングをしてきました」。食事制限をしているにもかかわらず、筋トレの量を増やしたことで、体重はシーズン中の85~86キロから91キロ前後まで増量。パワーがついたことは、打撃練習の飛距離が証明した。「以前はあんなに打球が飛んでなかった。質のいい打球が打てるようになった」と本人も手応えを感じている。

 実戦は19日の紅白戦出場が濃厚。梨田監督も「軽やかな守備で内野が締まった。いいタイミングで上がって来られたかな」。昨季の打点王で、2年連続ゴールデングラブ賞獲得の攻守の要が復帰し、チーム全体を活性化させた。【本間翼】

 [2011年2月16日10時21分

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